守るべき価値
プロジェクトリーダーとして
ITシステム開発は何かと問題が発生してしまうので、解消のための時間がさらにかかってしまい、納期に間に合わせるためとかく激務になってしまいがちです。そのため、メンバーそれぞれに心の余裕がなくなってしまって、チーム全体の雰囲気が悪くなってしまう場合もあります。些細なことでもコミュニケーションがうまくいかなくなってしまい、仕事に大きな支障となってさらに激務になってしまうという悪循環になりかねません。プロジェクトリーダーは、メンバー全体の雰囲気をよく観察しながら必要な調整を適度に入れて円滑にプロジェクトが進行するようにチームをまとめていかなくてはなりません。
では、リーダーとして大切にするべき価値観はどのようなものがあるでしょうか。
チーム力の重要性
一つのプロジェクトを成功させるためには、メンバー一人一人の力が必要です。メンバーの中には何でもできる優秀なエンジニアや新人エンジニアなど、持っている能力や個性の違った人達が集まっていますが、優秀な人が一人で頑張っても良いものは作れません。リーダーは、チームのメンバーそれぞれの力を最大限に引き出せるよう配慮して、皆が自信を持って仕事に取り組むことができるよう鼓舞していく必要があります。リーダーが率先してチーム力の重要性を前面に押し出し、能力の程度に関係なく全てのメンバーを大切にする姿勢が見られれば、全体にそれが好影響を及ぼしてチームを団結させることにつながります。もともと優秀なエンジニアだったリーダーの場合、直接仕事に手を差し伸べてしまいそうになるかもしれませんが、メンバーを信頼して仕事を任せるという意識を強く持って、あくまでも導く側の立場に徹することが大切です。
自分の考えにとらわれ過ぎないこと
リーダーになるまでの経緯の中で、現場で様々な経験を重ねてきたという自負を持っている人も多いかもしれません。だからこそ理解できる現場のことやエンジニアの気持ちもあるので、そのような人がリーダーとしてチームをまとめてくれればメンバーは心強いことでしょう。しかし、自分の経験と今起きている問題や業界のトレンドがマッチしないこともあるので、自分の経験に基づいた考えに固執してしまわないよう注意が必要です。常に変化する業界の流れを掴み、新しいことを学ぶ必要があるのは現場のエンジニアだけでなくリーダーも同じです。そのようにして自分の視野を広げる努力を怠らず、その時考えられる最善の方法を柔軟に受け入れるという決断ができるリーダーは、どんなプロジェクトを任されてもメンバーの個性を上手に活かしながら上質の仕事をしていくことができるでしょう。